【書評】『10年後の仕事図鑑』 堀江貴文×落合陽一
堀江貴文さんと落合陽一さんの初コラボ本『10年後の仕事図鑑』を読みました。
私は、この2人が好きで初コラボの本が出ると知った時からずっと楽しみにしていました。
この本は、タイト通り今後「なくなる仕事・変わる仕事」「生まれる仕事・伸びる仕事」が2人の観点からイラストを交えて分かりやすく紹介されています。
AIによって私達の働き方や生き方がどう変わるのか不安な方にぜひ、ご覧になって欲しい一冊になります!
本書の概要
Chapter0 激動の時代を生きるあなたへ
Chapter1 すべてが逆転するこれからの働き方
Chapter2 なくなる仕事・変わる仕事
Chapter3 生まれる仕事・伸びる仕事
Chapter4 お金の未来
Chapter5 日本の幸福と社会について
Chapter6 ピュアな情熱に導かれた"自分の人生"を生きよ
Chapter0~Chapter6でこのような構成になっており、この中から私が面白いなと思ったところを簡単にですが紹介していきたいと思います。
AIに職を奪われると思っている時点で搾取させる側になる
AIと聞くと私達人間の仕事を奪って行くのでは?と不安に思われる方も多いと思います。
当たり前の話ですが、AIが発達していけば、コストの高い人間の仕事は順次代替されていきます。
本書の中で、現在のAIは「人間の目と耳を代替する機能を持っている」に過ぎない。
この先一番の鍵となるのはAIが「"手"を持ったとき」だと述べられています。
必ずAIが私達の仕事を奪う未来はやってきます。
ここで堀江さんの言葉を借りると、
引用:P29
こうした「AIが職を奪う」という事実に対し、否定的な反応を示すか肯定的な反応を示すか。
しかし、はっきりいうが、「AIによる職の代替=不幸」のロジックを持つ人間は、自分の価値をAI と同じ下落させてしまっている点で、ダサい。
AIに仕事を奪われ「価値を失うこと」を恐れてはいけない。
これからは、AIを使いこなし「価値を生み出す」人間にならなければいけない。
時代に合わせ、常に変化し続けられることが、これからの必須条件になります。
今後どうすればいいの?
価値を生み出す人間になれと言われても難しいと思います。
では、私達人間はAIが仕事をする未来をどう生きれば良いのか?
『好きなことに没頭し、仕事になるまで遊び尽くす』
堀江さんの本をよく読んでおられる方は聞いたことがあると思いますが、これからは「労働」をしなくても、「遊び」でお金を稼げるようになる。
好きなことに没頭したら批判を恐れず発信をすることが大切だと言っています。
今では、ユーチューバーやインスタグラマー、ブロガー、ちょっと周囲を見渡しただけで、以前は存在していなかった仕事を見かける機会は多いと思います。
例でユーチューバーのHIKAKINさんがあげられており、HIKAKINさんもはじめは単に趣味だったビートボックスを多くの人に見てもらうためにYouTubeで動画配信をし、それが仕事になりました。
だからまずは、没頭できるものを見つけよう!
没頭している内に知らぬ間に好きになっていきます。
なくなる仕事は?残る仕事は?
この本を読まれる方でやはり一番気になるのはこれだと思います。
堀江さん、落合さんの観点から本書では「なくなる仕事/変わる仕事」は31種類、「生まれる仕事/伸びる仕事」は12種類紹介されています。
まず、なくなる仕事であげられているのが、管理職、営業職、弁護士、銀行員、公務員、ドライバーなどです。
これまでは、安定な職と言われていた公務員や銀行員も出ています。
次は、伸びる仕事であげられているのが、職人、ドローンの操縦、AIを操る仕事などです。
今ドローンに熱中して遊んでいる人は将来的にそれが仕事になるかもしれませんね。
ここでは、一部だけ紹介しましたが、他にも意外な職業もあげられており、イラストも交えて詳しく書いてあるのでぜひチェックしてみて下さい!
まとめ
『10年後の仕事図鑑』というタイトルですが、なくなる仕事、生まれる仕事の紹介だけでなく、今後AIが発達していく上で私達がどうAIと向き合えば良いかということが説明されています。
また、ここでは紹介しきれませんでしたが、"お金の未来"についても書かれています。
個人的な感想としては、イラストがあったり大事なところが強調されており、とても読みやすいなと感じたので、少しでも気になった方はぜひ手にとってみて下さい!